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日本で出来る
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日本で出来る遺伝子検査
 

アメリカでは、アメコの遺伝性疾患は147種類ほどもあると言われているそうです。
あまりに多すぎて対処が出来ないとも・・・(そりゃ〜そーだ!)

その中には犬全体に共通するもの、アメコの特有のもの、遺伝子が特定されて検査を行うことで確実に減らせるもの、形状または症状で判断するしかないもの、生まれたときには異常がなくても成長にしたがって発症するもの、遺伝的にも非常に多要因性で、環境要因によって発症が促されてしまうものなどがあることを意味しています。
生きてる限り、何かしら病気は発症しても当たり前の事です。
アメコに限らず、純犬種は人の手で何百年という歳月をかけて、その土地の風土や人間の暮らしに合わせて、人間が選択交配を重ねて作りだしてきたものですので、何処かで、その支障があっても不思議な事ではないのです。

でも、私はこの先も縁があるならアメコを家族の一員として迎えいれたいと思っているので、
あまりに多すぎるから、といって何もしないより、1つでも2つでも確実に減らせるものならば、
そういう努力をする飼い主でありたいと思います。
飼い主である「自分たちが出来ること」の1つとして、DNA検査というものがあります。
今現在、いろんな検査機関があります。
オーストラリアの検査機関 ジェネティック・テクノロジーズ (Genetic Technologies)では
口腔用の滅菌綿棒でのDNA 検査により
アメコの進行性網膜萎縮(PRA)・フォルフォトクトキナーゼ欠損症(PFK)において

クリア 又はノーマル(病気の因子を持っていない)
キャリア(発症しないが疾患を起こす遺伝因子を片方だけ持っている)
アフェクテッド(発症している。発症する可能性がある。疾患を起こす遺伝因子をペアで持っている)

のいずれであるかを確定できます。
このDNA検査の信頼性は99.999%だとのことです。

進行性網膜萎縮症(PRA)
進行性網膜萎縮症(PRA)は、
先天性眼科疾患の代表的なものの一つ、盲目の主な原因で治療法はないそうです。
網膜の細胞は、外界からの光の刺激を受け、その情報を視覚に変換する脳に伝達しますが
この病気になると網膜が徐々に萎縮し、視神経が侵されるため、さまざまな段階の視覚障害が現れ、網膜細胞の悪化に伴って、ほとんどの場合において完全に失明してしまう怖い病気です。

PRAは多くの犬種に見られますが、主に発症年齢と病気の進行性が犬種により異なるそうです
アメコのPRAは、prcdという遺伝子によって起こり(なので記載される時にはprcd-PRAとされます)
ゆっくりと進行をしていく、遅発型光受容体変性 といわれます
悪化する以前の様々な時期において、網膜は完全に発育し、機能も明らかに正常です。
犬は通常1歳もしくはそれ以降も臨床的には何の症状も見られません。
そして夜盲症は通常2〜5歳までの間に起こり、周辺視野が最初に失われます。

遅発型光受容体変性 の他にコリーやMシュナウザーのような早期型光受容体形成不全、ボルゾイにおいては、ボルゾイにおける網膜変性と分類されています
どんな症状?
病気が進行する前には、発症した犬は夜に目が見えにくくなり、物にぶつかる場合があります。ほのかな明かりに対し視覚を調節する機能がなくなり、暗いところに出るのを嫌がったり、薄暗いところで階段を下りたがらない場合があります。
その後、昼間での視覚も低下してきます。同時に、瞳孔の広がりが増し眼球に目立った輝きが現れ、水晶体は曇り不透明になっていく場合があります。そして、いずれは白内障を引き起こします。
発症しても、犬はそれなりに生活に適応していきます。家具の位置を大きく変えない、いきなり触れることは避け、出来る限り声をかけるなどを心がけましょう。

フォルフォトクトキナーゼ欠損症(PFK)
フォルフォトクトキナーゼ欠損症(PFK)は、正常な血液の機能が出来なくなる病気で、主な症状は貧血です。
この病気は、糖がエネルギーに変わるための代謝を妨げ、酸素を含んだ赤血球を活発的に破壊して貧血を引き起こします。
どんな症状?
病気にかかった犬は、PFKにより慢性の軽い貧血、一時的な倦怠感と運動不耐性、そして、吠えたり熱あえぎのような、余分にエネルギーを消耗する行動を引き起こします。
他の明らかな症状は、青白いまたは黄みがかった歯茎、周期的にでる高熱、血便などです。
病気のキャリアは、外見上ではわかりません。
死に至る病気ではありませんが、この病気を持つ犬とその飼い主は、安定した状態を保つために一生の課題に取り組んでいくことになります。

オーストラリアでは、キャリアの例はあまりないそうです。日本でもあまり耳にしませんが、実際は診断名がついていない、たとえば「突発性貧血」などとされていることもあるかもしれません。

PRA、PFKは常染色体劣性遺伝で
犬の遺伝的形質において最も一般的なタイプです。


常染色体劣性遺伝は、犬がそれぞれの親からの欠陥遺伝子(遺伝子型pp)を2つ持っていなければ発症しません。遺伝子型PP (ノーマル) または、Pp (キャリア) の犬は、臨床的には正常ですが、およそ子孫の半数にその病気の遺伝子を継承する可能性があります。キャリア (Pp) の犬をノーマルの犬(PP)と交配する限り、その子孫に病気は発症しませんが、約50%はキャリアとして残ります。キャリア同士が交配された場合、その子孫の約25%はアフェクテッドとなります。


簡単に言うと・・・
例えば、ブリーダーさんからブリーディング可能な子を譲っていただいたとします。
その子が、日本で出来るこの検査で「キャリア」と診断されたとします。

「キャリア」は、遺伝的には発症しません。

相手に「クリア・ノーマル」の子を選べば、ブリーディングを諦める必要はないのです。
「クリア・ノーマル」と「キャリア」の間に生まれた子供達は、「クリア・ノーマル」と「キャリア」で生まれてきます。
生まれた子供達も、譲渡するまでに検査をする事は可能です(しかも、生後12週間以内なら低料金です)

「キャリア」であったとしても「クリア・ノーマル」の子との交配を考える事で
発症の可能性がある「アフェクテッド」の子を100%生みださなくて済みます。

今後、ブリーディング・仔犬を産ませたいと考えている方は、
ぜひブリーディングプログラムの1つの材料として、この検査をご利用されることを願います。


また、ブリーディング目的はないけれど、ご自分の子の状態を把握しておきたいと思われる飼い主さんでも、自分で調べる事は可能です。
しかし、万が一、その結果がマイナスでも、全てを受け止める覚悟が必要です。
そして、出来るならその結果をブリーダーさん・ペットショップなどの購入先に報告して下さい(それがマイナスでも文句を言う事ではありません。言ったところで、そこからは、アメコの為には何も始まらないのです。あくまでも報告です)
報告することで、ブリーダーさんのブリーディングプログラムに、必ず役立てていただけると思います。

もちろん、毎年、眼科専門医における眼科検診によって、白内障が始まっていないか?網膜に異常がないか?等のアイチェックを受けられている飼い主さんもいるようです
(素晴らしい\(^o^)/)
もし、そこで変化が起きた時は必ず「何で?うちの子が??」という疑問を持つのが飼い主さんです。
アイチェックを受けられている飼い主さんなので、人ごとじゃないことが、分かっていてもパニックになります。症状と自分の心が落ち着いてからでも構いません。
その時は、このような検査によって「遺伝子要因であるのか、ないのか」調べていただいて、遺伝子要因によるものであれば、ブリーダーさん・ペットショップに報告していくことが「遺伝子要因によるPRA」を減らす第一歩だと思います。

もしかしたら、その報告は相手先から、思わぬ回答がくるかもしれません。
メールでも、手紙でも、こんな時こそ利用して下さい。
その際は、GTGから送られてくる証明書のコピー、血統書のコピーも同封するとブリーダーさん・ペットシップの人も分かりやすいと思います。

現実に、
自分がブリードした子のことならアフェクテッドだとしてもキャリアだとしても、知りたい。
その繁殖をした時点で今日のような検査が出来なかったとは言え、もし、発症するような子を作出したなら、繁殖をした責任として、心から「ごめんなさい」と言う機会を作ってほしいっと、私に言うブリーダーさんもいるのですから。

そして、
私の周りにいる多くの発症した子の飼い主さんの願いは・・・
怒りをぶつけたり、その代償を求めているわけではありません。
「今後、生まれてくるアメコ達が同じ思いをしないこと」それだけなのです。

「犬は見えなくても生活は出来るよ。年を取れば白内障になるんだし」確かに、そうかもしれません。
でも、見えないより、見えてるほうが、絶対、良いに決まってます。
出来るなら、15歳になっても、青い空をみて、大好きな鳥さんを追っかけて、枯葉マンになってる姿を見ていたい
し、まあるい月を見て「明日は天気だ!遊びにいくぞ!」っと話をしたいですもの。

こんな事は「草根運動」だと思います。
でも、今減らす努力をしなければ、状態はもっと悪くなる。これは事実なのです
GTGへの検査依頼の仕方は、ココからどうぞ>>検査依頼の仕方

もし、名古屋周辺の方で、検査依頼をしたいけれど、ご自分だけでは心配であるなら
ご連絡ください。キットは私が持っていますので、お手伝いさせていただきます。

また、今後、GTGが日本のドッグショーでブースを設け、セミナーやそこでの検査の為の採取も可能となります。結果は後日になります。
アメコのショーでなくても、足を運んでいただければ送料も助かりますし、手間も省けます。
詳しいスケジュールは、HPのトップでお知らせしています。

最後に・・・
ブリーディングするという事は、単純に遺伝性疾患排除だけを目的とし、PRA・PFKがクリアだからと言って完璧ということではありません
プロであれ、自分ちの子みたさであれ、目的は1つ。
その犬種の保存と、犬種向上の為以外、何もないのです。
協力: ジェネティック・テクノロジーズ
     (Genetic Technologies)
URL:http://www.gtg.ne.jp/
MAIL:japan@gtg.com

協力: ペットエイド
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