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お耳のこと
 

耳は、耳介(じかい)、もしくは耳翼(じよく)といわれることもあり「軟骨」「皮膚」「血管」というシンプルな構造でできてます。
お耳をペラ〜っと開けて、少し斜めに「外耳道」がありますが、最初の部分を「垂直耳道」その奥は横穴のようになっていて「水平耳道」といい、その奥に「鼓膜」があります。
お耳は、皮膚と同じだと思って下さい
そこには皮脂腺(脂を出す腺)や汗腺(汗を出す腺)があります。特に耳の入り口には汗腺が変化した「耳垢腺(じこうせん)」があって、皮脂腺と混じって耳垢(みみあかの事)をつくります。

アメコの特徴でもある大きくて長い耳。
アメコの多くは、体質的に脂っぽい、アトピー肌であるなど、耳の中の環境を悪くするような要素があり、おまけにこの長い大きな垂れ耳なので、通気性も悪く、常在する細菌さん、カビさんにとっては、絶好な環境であるのです。細菌さんは、大好きな耳垢を元に、どんどん繁殖を繰り返し、外耳炎の原因となります。
でも、この大きな垂れ耳。とても重要な働きがあるのです。
アメコ達の仕事は、藪の中で鳥さんを探し出し、追い出さなくてはいけません。
探し出す為に、一番効率良く地面の臭いを鼻に寄せられるように、長い耳を持っているといわれています。飾り毛は薮の中での作業中、木々で怪我をしないようにする為なのです

少しでも、良いお耳の中の環境を作る為に飼い主が出来ること。
お耳のケアというもの
よく聞く、「お耳そうじ」というものです。
お耳の皮膚はとても薄く、人の約3分の1程度の厚さと言われています。デリケートなので、外耳炎に縁のないアメコさんでも綿棒を入れてゴシゴシお掃除は傷をつけてしまうこともあるので止めましょう。


綿棒は×
お耳のケアには、専用の「洗浄液」を使用します。
洗浄液の役割は、耳垢を溶かし、乾燥させ、わんちゃん自身がお耳をブルブル振ることで耳垢を外に排出させお耳の中を清潔に保つ働きがあります。
人のベビーオイルや、イヤーパウダー、シャンプーを薄めたものの使用は一部のカビや細菌を増やす原因となる場合があるので、避けた方が良いです。
お勧めはオイルやアルコールを使っていない、刺激の少ないもの。私が使用したもので、ごく1部をご紹介します。
エピオティック(ビルバック社)
    ---炎症のあるお耳にも安心な薬用の洗浄液
オティクレンズ(OTI-CLENSファイザー社)
    ---健康で少し脂っぽいお耳をさっぱりと。
ベッツケアーイヤークリーナー(ビルバック社)
    ---健康なお耳のケアに
・マラセブフラッシュ( IVX社)
    ---マラセチアのみでの外耳炎を繰り返すお耳に。
洗浄液の使い方  
(※注意)すでに外耳炎などを起こしている場合は、必ず獣医師の指示に従ってください。
■適量(5〜10滴ほど)をお耳に入れます。
■軽く頭を抑えて
お耳の付け根を軽くマッサージします。
手を離すと、頭をブンブン振ります。
(注:中の物が飛び散りますので
出来る限りシャンプー前にすることを
お勧めします)
■お耳の穴の周りに出てきた
バイ菌などを含む耳垢を
コットンなどの柔らかいもので
やさしく拭いてください。

お手入れの回数 外耳炎に縁のないお耳の子でも、週1回ほどをお勧めします。 
ちなみにシンバは、治療の経過の中で、マラセチアのみを繁殖しやすいタイプのお耳という事が分かり
今は、週1〜2回のマラセブフラッシュ。
週1のシャンプー時に、エピオティックを入れて、 いつも快適な状態を保ってます。
季節によって、汚れが出るときには早めに獣医師による耳洗浄をしていただいてます。
これは、その子その子お耳の構造や、状態が違うので、一番落ち着いた状態を探しましょう。

ここで、ちょっと心配事・・・

お耳のことなので、命にかかわらない事もあるのでしょうが、
外耳炎を繰り返しながらも、気にされない飼い主さんが多いことは、チャーリーのお耳で悩んできた私にとっては、ちょっと心配事です。
まず、外耳炎の治療やケアを、そのままにしておくと、耳の皮膚が厚く耳の穴が狭くなり、ますます耳の中の環境が悪化します。

時には・・・
** 外耳炎を繰り返すことで、耳垢腺が活発になりポリープになったりもします。ポリープも小さな状態で生涯保つのは大変です。経験です。早く処置すればポリープが小さくなることもあります。大きくなれば耳道を塞いでしまう事もあるのです。
**繰り返す外耳炎や、間違ったケアの刺激によっては、軟骨が骨化してしまうこともあります。
ひどくなると、ご飯が食べられなくなるほどになり、難しいオペになることもあります

** 痒みを伴い後ろ足で掻いて耳を傷つけてしまったり、「耳血腫」という皮下に血が溜まるという病気になったりもします。

** 繰り返す外耳炎、感染などの進行により、鼓膜が破れ、中耳炎や内耳炎を起こすこともあります。

外耳炎を繰り返してしまう、よくあるあんな事、こんな事

**獣医さんで、いただいたお薬を「良くなったじゃん」と思い、きっちり言われた日にちまで投薬しなかった。

**悪くなった症状が、以前と同じような感じだったので、以前いただいたお薬を点耳してみたら、よくなったのでラッキーって感じ。それ以後も、時々そのお薬を使っている。

**獣医さんに何も言われなかったので、良くなってからは、お耳のケアらしき事は何もしなかった。
**「お耳が悪くて」と獣医さんに診てもらったら「アメコは仕方ないね」と言われ耳の中を見て、何だか分からないお薬をいただいた。その時は、良くなったものの何度も繰り返す。
その都度、診察を受けているが、いつも同じ薬。

**体質がアトピーだし、多少の「痒い痒い」は仕方ないと思ってる。
獣医さんでの診察は・・・
【1】
耳垢を採取
【2】
耳の中の様子を診てもらう。これは耳鏡。
(ファイバースコープの場合もあり)
これで、中の炎症の具合や
ポリープの有無も見つかります。

【3】
採取した耳垢を染色し、それを顕微鏡で調べます。
外耳炎を起こしやすい細菌や、カビはおおざっぱに分けて、約10種類もあるのです。
見た目だけでは判断しにくいのです。これで、どんなお薬を使うのか判断されます。
【4】
これは、マラセチア。
ひょうたん型をしていて、とても痒みを伴い皮膚も赤く炎症します。

【5】
お耳の洗浄をしてもらいます。
お薬の効果を上げるためにも必要な処置です。

【6】
エピオティックなどで耳垢を溶かし、しばらくしてからシリンジの先に、柔らかいチューブをつけ、消毒液を入れ、圧力をかける事で、お耳の奥に溜まってしまった耳垢や、細菌さんやカビさんを吸い取ります。

【7】
数回繰り返し、もう1度、耳鏡で確認をしたあと、外に出てしまった液を、やさしく拭き取ります。
中には入れません。
【8】
約1週間〜2週間後に、再診を勧められます。

これは、お薬のおかげで、死滅した、あるいは死滅しかかっている細菌や、
カビの残骸、治療の結果、生まれ変わった皮膚から出た角質などがお耳の中に残っていて、これらを残すことで、再び炎症の原因になることもあるので、
これをもう1度洗浄し、またお薬の効き目を確かめることも必要なのです。
よくなったからと言って、この再診を受けないのは、再発を促しているようなものです。
また、お薬をいただいたら、投薬する日数は必ず守って下さい。
また、体質的に皮膚が弱いなど、外耳炎を起こしやすいアメコさんには、お家でのケアのほかに1〜2ヵ月毎に、この耳洗浄をしていただくことで、長く快適な状態を保つことが出来ます。
その状態によって、洗浄液の種類も変わることもあるので、ぜひ獣医師にご相談ください。

このような処置は、獣医師の中ではごく普通の事ですが、病院によっては対処されてないところもあるようです。
獣医さんに

「お耳を診ていただきたいのですが、そちらの病院では、耳洗浄はしていただけますか?」

と、ご確認されることをお勧めします。

協力: ペットエイド
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